5月23日、国分寺のカフェスローにて、重度の化学物質過敏症である女性、早苗さんの日常を追ったドキュメンタリー映画『いのちの林檎』の上映会を開催いたしました。

食べる物、飲む物、空気にすら含まれる微量の化学物質に激しく発作を起こす早苗さんの様子に、来場者の皆さんは息をつめてご覧になっていました。
上映後には、藤澤監督と馬場プロデューサーにもお話しいただきました。
この映画は、2012年に出雲で上映会を企画し、私を含む4人の実行委員で、600枚のチケットが完売。
上映会当日は、大雪に見舞われましたが、その中で400人の方が観に来てくださいました。
映画に登場する早苗さんは、二十歳過ぎまで、どこにでもいる元気で明るい娘さんでした。
その早苗さんに異変が起きたのは、ゴルフ場に隣接した新築の家に住んで3年後のこと。
当時、調理の現場にいた早苗さんは、予兆なく突然襲ってくる化学物質過敏症の症状で、手に持っていた包丁を落としてしまうまでになり、
仕事を辞めるのを余儀なくされました。
その早苗さんが、自らの苦しみを映像に残し、その姿を多くの人に観てもらうことで、「化学物質過敏症」というものを広く知ってほしい。
そして、自分だけでなく、多くの人が苦しんでいるこの病気の根元にある「化学物質、電磁波」を少しでも無くして欲しい。
その願いから、もがき苦しむ日常を撮影することを快諾。
3年半という長期に渡る撮影を、藤澤監督、馬場プロデューサーと共に乗り越えて完成した作品です。
こうした映画こそ、全国で劇場公開されるべきですが、思いのある人々の手で地道に上映会を開いていくしかありません。
しかし、2012年に広島で開かれた「お蔵出し映画祭」では見事、グランプリに選ばれ、都心を中心とした一部で期間限定ではありましたが、劇場公開された映画です。
「発達障がい=脳内アレルギー」
と専門家から耳にした時、何かがおかしいと思いました。
そこから学びを進めていくと、脳神経に異常が起きている事がわかり、その原因の一つとして、化学的な物質が影響していることが分かりました。
写真は、
重度の化学物質過敏症と診断された早苗さんが、ゴルフ場の農薬散布をやめて欲しいと市長に訴えたお手紙と、発達障がいの診断名の一つとされる「ディスレクシア」(文字の読み書きに困難さがあらわれる)の資料です。
化学物質が原因と認められた症状と、遺伝性で改善しないと言われてきた症状が一致します。
私たち先進国に生きる人類の「利己主義」が生み出した化学物質が、地球を苦しめ、その苦しみが私たちに返ってきています。
それでも地球は、私たちを守ろうと必死に踏ん張っています。
その優しさに、私たちは優しさで応えていきましょう!
それが
「買い物は投票」です。
体が喜ぶものは、地球も喜びます。
そこに繋がる商品を買い求めていきましょう。
昔あった、地球が喜ぶ生活をみんなで取り戻しましょう。
今日から変わる「1人の意識」が全てを救います。
どうか決意を持って、共に進んでいきましょう!
実行委員長 前島由美
