昨日7月25日の第8回 国分寺プレフォーラムは 『子どもの未来、地球の未来を守るために今、できること』 ~SDGsの取り組みから~
水野雅弘さん、吉岡淳さんによる素晴らしいトークセッションが繰り広げられました。

SDGs授業、講演活動、環境映像メディア green tv japan立ち上げなど、幅広い環境啓発活動をされる水野さんからは、 『食とSDGsを考える』というテーマで 「日本の食と農業の視点からSDGsを考えよう」と世界の状況や動きに対しての日本の現状、教育現場での取り組みから、「私たちの世界を変革する」というSDGsが求める本質について、動画を交えて丁寧に語ってくださいました。
食料自給率の低下だけでなはなく、食糧の安全そのものが危ぶまれている日本の現状と、すでに、ひとつの国、政府では対応できないところにきている地球環境、さまざまな負の連鎖をいかにに変えていくか、新しい社会へのシフト「変革」が求められているというお話には、私たちがもっと現状を理解しなくてはいけないと身が引き締まりました。
しかし、一方で教育現場で水野さんがSDGsの授業をされると、中高生が真剣に本気で、「希望の溢れる社会を、未来を自分たちがつくる」と立ち上がるというお話に、大きな希望を感じます。
さらに、「食とSDGs」を考えたときに、「食」から、SDGs17の目標とも密接につながり、「気象変動」(目標13)、水資源(目標6)、持続可能な農業(目標2)、雇用(目標8)、持続可能な地域(目標11)、クリーンエネルギー(目標7)が相互にかかわりあっている構図を示され、それぞれの分野が孤立するのではなく、すべてがつながり合い、連携していることが明確になりました。
「食」の分野からできること、変革をもたらすことの可能性が広がります。
長年ユネスコで活動され、世界遺産、環境教育などに取り組まれる吉岡さんからも、大学生の講義で、環境の観点で生活の見直しをさせると、学生から「被害者だと思っていたけれど自分が加害者になっていた」という気づきが得られるというお話から、プラスチック製品、森林伐採、エネルギ―の問題、カフェスロー立ち上げへの思いと幅広くお話をいただきました。
ユネスコでは、「未来世代の権利をいかに守っていくか」という「未来世代の権利宣言」が作られているそうです。 未来世代に残す環境を考えたとき、今の社会そのものを変えていくために何をしたらよいのか、ポジティブな連素をどうやって生み出すか……
水野さん、吉岡さん共に、「ひとりひとりのライフスタイル、行動が一番の力になる」ということをさまざま視点から語ってくださいました。
「我々は地球を再生する最後の世代かもしれない」(出典『アジェンダ2030』)
この世代を共に出会っている皆さんと、今、自分がいかに動くか深く考えた一日となりました。 水野さん、吉岡さん、ご参加くださった皆様どうもありがとうございました。
10月6日の全国フォーラム『Foods For Children』~優しさが繋ぐこどもたちとミツバチの幸せな未来~では、水野雅弘さん、吉岡淳さんもご登壇いただきます。 是非ご参加ください。

